ペナルティ・ヒデ先生の「お笑いの公式を学ぼう!」

2時限目はペナルティのヒデ先生が登場。
机の配置を換えて、こんな形で授業をすることに。

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教室にやって来たヒデ先生、みんなにごあいさつ。
「将来の夢は印税生活。夢見る42歳、ペナルティのヒデです(笑)」
最近小説家デビューを果たしたヒデ先生、のっけから笑いを誘っていました。
さらに、
「うちにも5歳の娘と10ヶ月の息子がいるんですが、5歳の娘が“みなさんにくれぐれもよろしく”と言っていました(笑)」なんて一言も。

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2時限目の授業は、『お笑いの公式を学ぼう』。いったい、どんなことをするのでしょうか?
ヒデ先生がホワイトボードに書いた言葉は「三段オチ」。

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「三段オチ」とは、例えば誰かの質問に対して、2人めまではちゃんとした答えを言い、3人めでボケてオトすというもの。
ヒデ「例えば、“好きな動物はなんですか?”という質問に対して、1人めは“犬”、2人めは“猫”、3人めは“マツコ・デラックス”と答える。こういうのを“三段オチ”と言います。これを覚えておけば、人気者になれます! 今、お笑い芸人は子供達のなりたい職業の3位まで上がっているんですよ。芸人にならなくても、周りを笑わせてあげることで、人気が出ること間違いなしです」

それでは一度、やってみることに。
オチを担当するのはきょうとくん。
「好きな動物は?」「うさぎです」「猫です」
そしてきょうとくんの答えは……、「ワッキー!」

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ヒデ「すばらしい! そう、ワッキーは小学生でヒゲが生えて、中学生で胸毛が生え、高校生で背毛が生えたんだそうです。あの人はいつか馬になるんじゃないかと、僕は思っています(笑)。きょうとくんは、ちゃんとボケましたね。これを三段オチと言うのです」

では、実際にやってみましょう。グループを2つに分けて、それぞれ考えます。
やってみるのは「良い子・悪い子・普通の子」という遊び。
質問は「遅刻をした理由は?」です。
良い子はいい答え、普通の子はよくある答え。そして悪い子の答えはボケるというもの。
子供達だけではなかなか難しいので、スタッフが1人ずつ参加して、みんなの答えをまとめていきます。
制限時間は3分。いい答えが浮かぶかな?

こちらは先生命名「チームA」。

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そして「チームK」のメンバーです。チーム名は、AKBを意識したのでしょうか(笑)。

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一所懸命考えているみんなの姿を見て、ヒデ先生も感心。
ヒデ「最初はどうなることかと思ったけど、子供達はちゃんと自分で考えるんですね。すごいなぁ。これが成長ですよ」

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さて、制限時間が来たようです。それでは各チーム、発表してもらいましょう。まずはチームKから。

ヒデ「なんで遅刻をしたんですか?」
良い子「お皿洗いを手伝っていたからです」
普通の子「鼻血が出ちゃったからです」
悪い子「ヒデ先生のサッカー番組を見ていたからです」

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ヒデ「いや、嬉しいけど! 遅刻しちゃダメでしょ!(笑)」

続いてチームA。
ヒデ「なんで遅刻したの?」
良い子「困っているおばあさんを助けていたからです」
普通の子「髪の毛をしばっていたからです」
悪い子「バイクに乗っていたからです」

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ヒデ「小学生がバイクに乗ってはいけません!(笑)」

もう一度、チームK。

ヒデ「どうして遅刻したの?」
良い子「木に引っかかった友達の風船を取ってあげていたからです」
普通の子「バスが渋滞していたからです」
悪い子「二度寝しました」

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そしてチームA。

ヒデ「なんで遅刻したのかな?」
良い子「赤ちゃんのお世話をしていたからです」
普通の子「お友達と話していました」
悪い子「チョウチョを追いかけていたので」

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みんな、ちゃんと「三段オチ」を理解して、上手にまとめていました!
ヒデ先生も「こんなにみんなできるなんて、すごいなぁ」と嬉しそう。
最後は、思い出の記念撮影です。

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普段の生活に笑いのスパイスが入ると、もっとイキイキ楽しくなります。
頑張って“笑い”を考えてみた子供達。
この授業を受けたみんなの中から、もしかして将来の大スターが生まれるかも……?

学びのポイント
生まれつきの楽しい性格を活かして、芸人さんたちはいつも軽やかに「お笑い」を創り出しているように普通は思えます。もちろん、天賦の才能と言った面もないわけではないのですが、むしろ「お笑い」は、無数のテクニックや鍛え抜かれたセンスから生み出されるものも実は多いのです。ヒデさんのこの授業では、このような「お笑い」を支えるテクニックのうち、「三段落ち」というテクニックを子どもたちに伝授することを通して、「お笑い」や「遊び」というものが持つ奥深さを体験し考えてみることをねらっています。
 例えば、とっても立派な身なりをした紳士が歩いていて、なにげなく道に落ちていたバナナの皮に足を滑らせて、尻もちをついてしまったとします。もちろん、怪我をするようなことになれば大変ですが、それほどではなく、また、尻もちをついたときのその紳士の姿が、たまたま妙に「不細工な姿」に一瞬なってしまったとします。そのとき、それを見ていた人は、一瞬、吹出してしまう衝動にかられるときがあります。「大丈夫?」とはすぐに思うものの、それほどでもなさそうで「大丈夫そうだ!」とわかり安心するとともに、その「不細工な姿」に気がついたその瞬間に、「立派な身なりの紳士」とそこに見えている「不細工な姿」という「ギャップ」に、思わず笑いがこみ上げてきてしまった、ということです。「お笑い」の本質の一つは、実はこの「ギャップ」なのです。
 「三段落ち」は、このような「ギャップ」をつくり出す技術の一つです。またよく「お笑い」において添えられる「コケる」という振る舞いも、そのギャップが「笑ってよいギャップだよ!」ということを示す「安心感」を与える技術の一つになっています。こうしたテクニックを学ぶことを通して、「お笑い」をつくり出せるようになるとともに、そのことを通して元気や活力を生み出せる、子どもたちやご家庭がひろがっていくといいですね。